サステナブル活動
テントなどのギアやシューズ類を含む、すべての商品でPFC(フッ素化合物)の不使用を達成しています。PFCを使用したアウター類のコーティング加工は悪天候時用の衣類はとても耐久性が高く、水、泥、油をはじく高い効力を有する反面、有毒性が高くバイオ分解できません。PFCの残留物は環境にダメージを与え、最終的には栄養、空気、水資源を介して人間の体内に侵入し、健康を害します。ジャック・ウルフスキンでは、2009年から危険度の高いPFC物質PFOA(ペルフルオロオクタン酸)の使用を取りやめ、2012年からPFCの製品への使用削減に取り組み、2020年に全ての商品について脱PFCを実現しました。
2013年以降、ジャック・ウルフスキンでは、環境保護の観点から100%認証された綿または綿混紡素材を製品に採用しています。化学肥料や殺虫剤等の化学物質の使用はもちろん、遺伝子組み換えの種子の使用を厳しく規制することで、綿花栽培農家を有害物質から守ると同時に栽培地域における生態系のバランスを守る取り組みをしています。
ジャック・ウルフスキンでは、環境、社会の観点から持続可能なサプライチェーンの構築に取り組んでいます。サプライチェーン全体の透明性を確保し、ジャック・ウルフスキン製品に関わる全てのサプライヤーの情報を開示すると共に、関連するパートナー企業に対しては、ジャック・ウルフスキンの定める環境基準を含む行動規定を遵守することを継続的に求めています。
2010年にFair Wear Foundation(FWF)に加入し、2015年からは全ての商品についてFWFの監査を通った工場でしか生産しないことをルール化しています。安全で公平な労働環境は、ブランドにまつわる全ての事柄の基礎となっています。また、2007年に公正な労働に係る以下の8つの行動規範を制定しました。1. 強制労働の排除、2. 職場における差別の排除、3. 児童労働の禁止、4. 組合や集団的交渉権の容認、5. 生活を保障する賃金、6. 適正な労働時間、7. 安全かつ健全な労働環境、8. 被雇用者全員の法的拘束力のある雇用契約。この行動規範は、国際連合の国際人権章典や国際労働機関の協定に基づいたものであり、全てのサプライヤーとの個別の関係や取引において厳格に適用されています。
ジャック・ウルフスキンは、環境または人間、その他の生き物の健康に有害な物質の徹底排除に取り組んでいます。これまでZDHC※の有害化学物質リストならびに行動指針に基づき、ここに記されている有害物質すべての排除を目指してきました。また、現在では世界で最も厳しい基準と言われるbluesign®システムの審査基準を採用し、生産プロセスの前段階から化学物質使用を厳しく監視しています。その他、難燃加工は自然環境への負荷が高いため、ジャック・ウルフスキンでは燃えにくい素材を採用しているほか、自然環境への影響度が不明なナノテクノロジーも一切使用しないポリシーを持っています。
※Zero Discharge of Hazardous Chemicals