MARK IS みなとみらいの店舗では、持続可能な食糧生産につながるよう、 サステナブルな食料品の取り扱いや、活動内容の紹介をしています。
ブルーボトルコーヒーは 2002 年にアメリカ・カリフォルニアにて、創業者のジェームス・フリーマンによって、高品質なコーヒー豆を焙煎したてのフレッシュな状態で最も美味しいピーク期間に飲んでいただきたい、という思いから誕生したブランドです。創業以来、デリシャスネス、ホスピタリティ、サステイナビリティを信念に掲げながら、尊敬する農家の方達が育てた、本当に美味しい愛情のこもったコーヒーを、熟練したバリスタが丁寧に抽出しゲストにご提供しています。2022年2月現在世界中で100店舗以上を展開し、日本には2015年に上陸し国内の自社のロースタリーから焙煎したてのコーヒーをお届けしています。
日本1号店の「ブルーボトルコーヒー 清澄白河フラッグシップカフェ」
コーヒーチェリーの栽培に始まり、コーヒーがゲストの元に届くまでの過程は長く入り組んでおり、私たちはその道のりを “Seed to Cup”(シードトゥーカップ) と表現します。ブルーボトルコーヒーでは生豆の選定、焙煎、品質管理、抽出に至るまで、徹底した管理でコーヒーをお作りしています。まず世界各地の産地から厳選したスペシャルティグレードのコーヒーを、その豆が持つ個性を最大限に引き出すレシピを使用して自社のロースタリーで焙煎し、おいしさが最も際立つ期間にお楽しみいただけるよう、フレッシュな状態で配送します。そして風味豊かに焙煎された豆を使って最高の一杯をゲストに届ける最後のステップとなるのが、丁寧な抽出です。カフェでは豆やその日の状態によって挽き具合を調整し、お湯の温度や注ぐスピードや湯量、入れ方を設定し味のブレを少なくしてご提供します。
<持続可能な材料調達(コーヒー豆や乳製品など)>
コーヒー豆の調達先の過半数について、第一回目のサステナビリティに関する監査を完了しつつあります。監査報告書は、今後私たちが目標を達成するためにサプライヤーのみなさまと一緒に取り組むために重要な役割を果たします。また以前からアメリカのブルーボトルコーヒー カフェでオーツミルクを提供してきましたが、アジア市場でもオーツミルクを採用し、その変革を主導しました。2021年6月、北カリフォルニアと南カリフォルニア市場の一部のカフェで試験的に、店頭販売とモバイルオーダーで、ミル クベースのメニューには基本的にオーツミルクを使用することとし、結果としてこれらのカフェでは牛乳の使用量が8%減少しました。
<廃棄物と温室効果ガス排出の削除>
米国とアジアを含めるブランド全体で、2024年までにカーボンニュートラルを達成するという目標を発表しています。これはコーヒーと原料の調達からゲストの元に届くまで、製品とその包装に起因する温室効果ガスの排出量を対象としています。既に米国と日本の一部のカフェと、東京・北砂に位置する焙煎所1カ所で再生可能エネルギーを使用しグリーン電力証書を購入し、電力使用に伴う温室効果ガス排出量を削減しました。2020年には、米ブルーボトルコーヒーはeコマース事業で米国全土に出荷された商品の輸送で発生した温室効果ガス排出量を相殺するという同社の約束を実行しました。今後コーヒー生産者のみなさまと協力し、長期間に渡って土壌の改善を促し自然環境の回復に繋げることを目指す、環境再生型農業(リジェネラティブ農業)を維持・拡大する取り組み等により温室効果ガスを最大限削減します。次に、削減できない温室効果ガス排出量については、炭素除去と高品質なカーボンオフセットのプロジェクトを支援することで、カーボンニュートラルを実現していく予定です。
<コミュニティへの配慮>
2023年までにアメリカ国内の全カフェで廃棄ゼロを達成することを目指しています。この目標を達成するには、カフェからの廃棄物の90%について、その 処理方法を埋立地、焼却、また環境に負荷を与える方法以外に転換する必要があります。昨年オープンしたジャクソン・スクエアのカフェはゼロ廃棄オペレーションを行っており、最初の1カ月でこの転換率が98%に到達しました。2022年には、米国の生産拠点にゼロ廃棄オペレーションを拡大するとともに、アジアでの展開を開始します。
日本はもちろん世界中で多くの人に親しまれているコーヒーですが、近年「コーヒーの2050年問題」と呼ばれる世界規模の課題に直面しています。年々世界のコーヒー消費量は右肩上がりが続く一方で、農作物であるコーヒーの栽培は、環境の変化の影響を受けやすく、特に気候変動の影響は問題視されています。気温や湿度が上昇すると、さび病というコーヒーにとって深刻な病気が発生しやすくなり、収穫量の減少や品質低下を招いてしまいます。これからも美味しいコーヒーをお楽しみいただけるよう、現在の取り組みを継続することはもちろん、あらゆる側面からアクションを取ることが必要であると考えています。
2002年の創業以来、ジェームスがファーマーズマーケットでコーヒーを販売していた頃からずっと、サステナビリティはブルーボトルコーヒーの理念の一つです。私たちにとって、サステナビリティとは人と地球を大切にすることです。私たちは、この理念に妥協することなく、最高品質のコーヒーとカフェでの体験をゲストに提供し続けていきます。ゲストのみなさまには、無駄を減らして再利用を増やしたり、低環境負荷の新製品を採用するなど、私たちが推し進める積極的な変革に一緒に参加していただきたいと思っています。私たちはこの取り組みを加速させる決意でいますが、私たちだけでは実現できません。一杯のコーヒーを毎日飲むように着実に、私たちと共に気候変動対策への力強い一歩を踏み出していただけることを願っています。
〈カフェ〉
カリフォルニア発スペシャルティコーヒーブランド。 こだわり抜いたコーヒーを、一杯一杯丁寧に抽出しご提供します。