小豆、いんげん豆、えんどう豆、そら豆、ひよこ豆、レンズ豆などといったマメ類は世界中で広く栽培されており、栄養豊富な食料として私たちの健康づくりに役立つだけではなく、持続可能な食料生産システムの構築や飢餓の撲滅に貢献する重要な作物です。
このような豆の重要性に関する認識を世界中で高めていくことをねらいとして、2018年12月に国連総会で、2月10日を「世界マメの日(World Pulse Day)」とすることが決議されました。
WWF(世界自然保護基金)は2018年のレポートで、1970年からの約50年間で野生動物の数が60%減少したと報告し、その要因のひとつとして、増加を続ける人口を養うために人間が行なう食糧生産が挙げられた。
なかでも肉食は大量の森林伐採だけではなく、大量の温室効果ガスの排出に繋がっており、人間・動物・環境に大きな影響を与えている。業界別で見る温室効果ガス総排出量で農業は上位に位置しており、その50%以上がメタンガスなどであるとされている。WWFはレポートで、肉食を減らすことは「生物多様性、気候、食糧供給に利益をもたらします」としている。
よりサステナブル(持続可能)な方法で食糧生産をすることが求められているなか、重要視されているのが、マメ類。ひよこ豆、乾燥豆、レンズ豆、乾燥エンドウ豆、ルピナスなどのマメ類の生産は、人間・動物・環境それぞれにとって好影響があるサステナブルな食糧生産としてFAO(国際連合食糧農業機関)が推進しており、マメ類が人類にもたらす恩恵を宣伝するために、2019年より2月10日は世界マメの日と制定されている。
世界が一丸となって2030年までに達成したい17の目標からなるSDGs(持続可能な開発目標)の中より、目標2「飢餓をゼロに」、目標3「すベての人に健康と福祉を」、目標12「つくる責任 つかう責任」、目標13「気候変動に具体的な対策を」に繋がるするほどFAOが重要視しているマメ類の恩恵とは?
葉酸、鉄、カルシウム、ビタミンB群、抗酸化物質など、植物性タンパク質と微量栄養素が摂れるマメ類は、人間にとって非常に栄養価が高い食品。さらに、肉などと違って手頃なため、貧困地域でも入手しやすい。
植物性食品の生産は肉の生産に比べて温室効果ガスの排出量が少ないほか、マメ類には、土壌に窒素をもたらし、水の必要性を減らし、土壌の状態を改善するなど、環境に良いさまざまな働きがある。また、マメ類の多くは干ばつ耐性があるため、乾燥地域にとっても理想的な作物とされている。
気候変動は動物の生命も脅かしているため、食物性食品の生産は動物も恩恵があること。さらに、マメ類は動物の飼料用にも使える。人間の食料用に生産された時に出た作物残渣も動物にとって栄養価が高いという優れもの。
2021年の世界マメの日のテーマは、「持続可能な未来のための栄養価の高い種 (Nutritious Seeds for a Sustainable Future)」。
FAOが「マメ類は、貧困や、食料の安全、人間の健康と栄養、土壌の健康、そして環境の課題に取り組む上で重要であり、つまり、SDGsに貢献します」としているマメ類の価値にスポットライトを当てる2月10日の世界マメの日に、私たちの消費と生産が地球に与えている影響について今一度考えてみて。
Webマガジン 「FRONT ROW」より記事引用
京都堀川三条で60年以上続くあんこ屋「都松庵(としょうあん)」とコラボレートし、コーヒーとの相性を考えて作られたまさに "コーヒーのための羊羹"。
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北海道産小豆を柔らかく茹で上げてて、砂糖等一切不使用です。赤飯やあんこなどお好みの味付けができる商品です。